5、仮眠室の金縛り(看護師 兵庫県 29歳 たんぽぽ様)
私は、これまで霊感はなかったのですが、看護師になって病院で働き始めてから、奇妙な体験をしました。
救急病棟に所属していたのですが、2交代で夜勤勤務をしていた時のことです。
4年目?だったと思うのですが、仮眠時間に仮眠室へ向かいました。
仮眠室は病棟とは違う棟にあるのですが、更衣室やシャワー室、トイレなどと繋がっています。
そこで、計6台のベッドがあり、二段ベットになっています。
私は奥の二段ベットの下を選んで寝ていました。
他にも仮眠室には、何人かいたと思います。私は、夢を見ていました。
すると、女の子が自分の上を走ってくる夢を見た瞬間に目が覚めたのですが、誰かが自分の間横を通り過ぎた風を感じ、確かに人気を感じたのです。
その女の子が笑いながら走って行ったように見えました。
びっくりしてしまい、もう仮眠をやめて病棟に戻りました。
すると、数日後にその話を同期としていると、先輩も同じベットで兵隊さんを見たとか、金縛りにあったとか言っていたと噂で聞きました。
ちょっと怖くなり、それからは仮眠室のそのベッドを使うのはやめました。
今は取り壊されていて、新しい建物に変わり、仮眠室も立派にきれいになっています。
さらに、夜勤をしていた時のことです。ナースコールがなったので、部屋を見にいくと患者さんは寝息をたてて寝ていました。
おかしいなあと思っていましたが、しばらくしてその患者さんがトイレに起きました。
1人でトイレに行けないので、ポータブルトイレをベッドの横に設置していたのですが、他の看護師が対応してくれていて、要を足すのが終わったので、その看護師が片付けに行っている時にまたその部屋からコールが鳴りました。
わたしは、「どうしましたか?」と訪ねると、患者さんは「呼んでない。今、違う看護師さんが片付けに行ってくれてて待っててねって言われたから待ってるだけ。コールを押してない。」と言われました。
その患者さんは、意思疎通が出来る方で認知度は正常の人でした。
だから、不思議だなと感じていました。
ちょうど、その部屋はナースステーションから死角に入る所だったので少し気味が悪かったです。
また、別の日の夜勤では、霊感の強い先輩2人と勤務していました。
すると、ナースコールがなり、対応しにいくとトイレに起きられた患者さんがいました。
私は、ベッドからポータブルトイレへ移るのを手伝っていた時です。
ガタッとポータブルトイレがひとりでに動いたのです。
その部屋には、わたしと患者さんしかいませんが、ベッドに戻る途中だったので、トイレには触れていないのに確かに動きました。
さすがに、怖かったです。
そして、その話を先輩にすると、「私なんか休憩室で寝ていたら急にテレビがついたで」と話していました。
休憩室は病棟の奥まった所にあるのですが、何かそこで怪奇現象に合った人が結構いました。
しかも、たまたまついた番組が心霊写真を紹介する番組だったそうで、それでも普通についた番組を見ていたと話す先輩は強いなあと思いました。
さらに、わたしが実際に体験したこととしては、職員用のエレベーターが勝手に開くという現象です。
これも、わたしが、病院に着くのがいつもギリギリで、エレベーターを押す前にこちらに降りてくる様子だったので押さずに待っていたら、降りてきてドアが開いたけど誰も乗っていないのです。
周りには、もう誰もおらず、(みんなもう病棟にいる)何故わたしを待っていたかのように開いたのか?謎でした。
その話を、その霊感が強い先輩にすると、「この病院は子どもの霊がいるっていう噂だよ。実際に見たことあるよ、この病棟で。
患者さんが亡くなる時になったら、手を握ってる子がいる。」と平然と話すので、これ以上そんな話はしないでほしいと思いました。
私も、このような体験をしてから、あまり怖い映画とか番組を見ても怖いと思わなくなりました。
富士急に行った時もお化け屋敷に入るのがすごく怖かったのに、今じゃ全然怖いと思わないのです。
それに、働き出してからしょっちゅう金縛りに合うようになりました。
寝ていると急に動けなくなって人の気配や耳鳴りが聞こえます。
そして、絶対にそっちを見ては行けないと思えるのです。
一度気を抜いていると、幽体離脱したかのようにカーテンに人影が見えてわたしは瞬きひとつできないまま一点を見つめています。
そちらから、ものすごい力を感じるのです。
気を抜いたら、上半身だけがそちらに引っ張られたような気がして、それが夢なのかわからないまま金縛りが切れて、体が目が動き楽になるのです。
そして、さっきのは絶対に幽体離脱だった。
連れて行かれそうになったと思われる体験でした。
だけど、清めるならちゃんとお祓いに行こうと思います。
自分なりに色々やると、霊はついてくるし、面白がって冗談でもそんな話はなるべくしないこと強く誓います。
6、エレベーターの怪奇現象(看護師 大阪府H市 20歳 燃料たくわん様)
私が夜勤の日のことでした。
その日は苦手な先輩との夜勤でとても気が張りつめていました。
何事もなく平穏に終わってくれれば…と念じていましたがその気持ちとはウラハラに急変が起こりました。
なんとか対応をして、一息ついたその後、先輩から「○○さん、申し訳ないんだけどさっき使用した薬剤の補充しておきたいから薬品庫から薬剤取ってきてくれる?メモに書いたからこれ持って行って。
あと、わかってると思うけど、ノートに薬剤名と個数、サインしてきてね。」と言われました。
内心ほっとしました。これ以上同じ空気を吸っていると胃のキリキリ感が止まらないと思ったからです。
私が従事していたのは7階病棟、薬品庫まではエレベーターを利用しないといけません。
深夜の病院は個人的に雰囲気も匂いも好きでは無いので、足早に薬品庫まで行き、薬剤をとり、サインをして戻ります。
エレベーターに乗ったその瞬間でした。
閉まりかけたドアが開いたのです。
「なんで?」思わず声に出しました。閉まるボタンを連打した後、ブザーが鳴ります。
私以外誰も乗っていないのに定員オーバーのマークが光ります。怖くて怖くて気が気じゃありませんでした。
その後のことはよく覚えていませんが、先輩に「すごく顔色悪いけどどうしたの?」と心配され半ば強制的に早めに仮眠をとらせていただきました。
病棟では過去に自殺した方(あまりニュースにはなっていないと聞きました)もおられ、時折誰もいない病室からのナースコールや、カルテコーナーに並べていなかった亡くなった患者様のカルテが戻ってきていたり、綺麗に清掃したはずの病室から遺品が出てきたりなどよくありましたが、本当にびっくりしました。
今はもう他県に引越しをして転職をしましたが新人の頃のこの怖い体験を忘れられることは一生なさそうです。