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7、開かないICU(看護師 北海道 32歳 KAIRI様)

 

私の勤務する病院は古い建物であるA病棟と新しく建てられたB病棟という2つの建物があり、A病棟とB病棟の間に霊安室があります。

 

ICUに勤務しているため、治療の甲斐なく亡くなってしまう方や急変してそのまま亡くなってしまう方もいます。

 

私は全く霊感がないのですが、看護師1年目のことでした。

 

その日は夜勤の勤務が始まるちょっと前に病棟急変した患者さんがICUに入室しましたが、みるみる状態が悪くなり日をまたぐことなく亡くなりました。

 

私はその時まだ死後の処置をしたことがなかったので先輩に習ってエンゼルケアを行った後、医師の説明やご家族のご面会を済ませ、家族とともに霊安室にご遺体を移動させICUに戻った時間は朝4時を過ぎたところでした。

 

疲れたのとそれまでに経験したことのない処置が続いていたことからの緊張感がようやく解け、先輩と戻ったら休憩に入ろうと話をしながらICUの入り口に入りましたがいつもはIDカードのタッチで開く扉が全く反応しないのです。

 

先輩が「何やってんのよー」と私がふざけているのだと思われて慌ててもう一度開けようとIDカードをかざしますがやっぱり扉はあかないのです。

 

先輩に「扉があきません」と言って「そんなわけないじゃない」と返されたのですが何度やっても開かず。

 

先輩に交代しますがまったく開きません。扉が故障したのだと思い、中のスタッフに連絡を取ろうとインターホンを鳴らしても出てこないため、何かあったのではないかと急いでPHSで電話を鳴らしますがコール音もならないのです。

 

さすがにおかしいと思い扉を叩くとようやく中からスタッフが出てきました。

 

「どうしたの?」と聞かれ、それまでにあったことを伝えましたが、他の5人のスタッフが「電話なんて鳴ってないし、扉も壊れてないんだけど」と。

 

背筋が凍る思いをしましたが、その後疲れていたこともあり先輩と一緒に仮眠休憩をとりました。

 

私も先輩も疲れていたこともあり、早々にソファーに横になったところ、仮眠室にはスタッフのお弁当を温める電子レンジがあるのですが、回り始めました。

 

二人で顔を見合わせ結局電気をつけっぱなしで眠れない時間を過ごし、その日の夜勤を終えましたが、日勤で霊感のある先輩が1人勤務にいたのですが、私達の肩をポンとたたいて突然「昨日亡くなった人が2人にお礼言ってるよ」と。

 

お礼を言うならもっと怖くない方法にしてほしかった恐怖体験でした。

 

8、階段に座っていた20代の幽霊(患者 福岡県 30歳 カッカ様)

 

これは僕が高校1年生のころに体験した実際の出来事です。

 

部活の練習中突然倒れた僕は気が付いたら病院の集中治療室にいました。

 

意識が戻り病室に戻ってからしばらくしたのち、担当の医師が病室に来て、お見舞いに来た母と僕にこれまでの検査結果の説明をしました。

 

倒れた原因、痛みの原因、それどころか心肺機能低下の原因すら全くの不明であるとのこと。

 

詳細な検査をしながら様子を見るため入院が必要であるとのことを告げられ、入院期間は3日程度とのことでした。1日目の夜は倒れた疲労もあるからか、ぐっすりと眠りました。

 

2日目は午後からいくつか検査をして、その日の夕方から食事は問題ないだろうとのことで夕食を食べ、検査で疲れたため早めに眠りにつきました。

 

そして深夜、急に何かの気配を察知して目が覚めました。

 

看護師さんの見回りかなと思ったのですが、なにやら様子が違う、目は動くが体が全く動かないのです。

 

これはやばいと思い手元にあったナースコールを押そうとしたその瞬間、視界に入ってきたのは赤いワンピースの女性・・・

 

そして、ゆっくりゆっくり僕に近づいてくる女性、この人は普通じゃないと思った瞬間、再び呼吸が乱れ僕につながっていた心電図に大きな乱れが出来ました。

 

そうか、この女は僕を殺しに来ているのだ、本能でそう感じた僕は叫ぼうとしますが、声も出せません、女性が顔の横に近づいてもう駄目だと僕は目をつむりました。

 

その時、看護師さんが駆けつけてきて僕の様子を伺いました。

 

その時には心電図も異常なく僕が大量の冷や汗をかいている状態・・・

 

何があったのかと聞く看護師さんに僕はすべてを話しました。

 

翌日、午前中の検査を終えた僕は様子を見て問題なければ午後には退院できそうだとのことで、母が荷物をまとめてくれました。

 

そして夕方、無事に退院の時を迎えました。

 

退院する時、看護師さんからメモ書きを渡され、そこにはメールアドレスと余裕が出来たら連絡を頂戴というメモ書きが。

 

帰宅後ケータイを充電して早速看護師さんのメールアドレスにお礼の文章も書いてメールを送りました。

 

そして看護師さんからの返事は驚くものでした。

 

「君が見たもの、幻覚じゃないって言ったら信用できる?」

 

その女性を見た僕にはもはや幻覚とも思えなかったので、はいという返事を送りました。

 

後日、看護師さんが休みのタイミングに合わせて近くのカフェで合流しお話をすることに。

 

「実は、君が言っていた赤いワンピースの女性に見覚えがあるの」

 

「あれは、ちょうど1年くらい前の事かな・・・赤いワンピースの女性が救急車で運び込まれてきたの。いいえ、赤いワンピースというのは語弊があるわね、その女性は白いワンピースに全身血まみれの状態で運び込まれてきたのよ」

 

「え・・・。」

 

「どうやら彼氏と痴話げんかになり車を飛び出して走り出したのだけれど、逆上した彼氏が勢いをつけて彼女を撥ねたみたい、その後彼氏は逮捕されたのだけれど彼女のほうは懸命の処置もむなしくなくなってしまったわ」

 

「でもね、そのお話は私が勤めていた以前の病院でのお話だから、関連性があるかははっきりと断言が出来ないの」

 

「だけど、君がその彼氏に背格好が結構似ているし、その彼氏の出身がこのあたりらしいのよ」

 

「もしかしたら、担当した私にずっと取り付いていて、病院で君を見かけたときに彼氏と勘違いしてその女性の霊が襲ったのかもしれないわね・・・」

 

「そんなことがあったんですね・・・」

 

「ねぇ、これから一緒にお祓いに行かない?」

 

というわけで、僕たちはお寺へ行き事情を説明したのちにお祓いをしていただくことに。

 

僕がお祓いの最中に見た光景・・・あの赤いワンピースの女性がじっとこちらを見つめていることに気づきました。

 

お祓いは効かないのかと覚悟を決めたのですが、赤いワンピースの女性は一筋の涙を流した後にゆっくりと消えていきました。

 

これで終わったのか・・・僕は安どした拍子で腰が抜けてしまいました。

 

最後にお寺の住職さんからその女性に関するお話を伺う事に。

 

その女性は確かに彼氏にそっくりな君に取り付いてしまったのだろう、しかしそれは君を恨みから苦しめるのではなく彼氏からの愛情をもう一度ほしかったんじゃないのかな。

 

だから、君が感じた苦しさは彼女が君を苦しめようとしていたんじゃなくて、君がその高い霊感で彼女の苦しみを自分自身に移してしまったんだね。

 

でも、彼女は成仏したからもう大丈夫だ、安心しなさい。お祓い後、その女性は一度も僕の前に現れることはありませんでした。

 

ただ、僕が密かに片思いをしていた看護師さんがお祓いのしばらく後事故で亡くなったことを除いて・・・

 

9、勤務を続ける看護師(患者 茨城県 49歳 りーやん様)

 

当時、先天性内反足で、アキレス腱延長術の為、三か月入院していました。

 

大部屋で6人部屋でした。

 

入院してすぐ手術をして、あとはリハビリの為、割と快適だったのを覚えています。

 

整形外科に婦長さんと副婦長さんがいて、わりとすぐに婦長さんが入院してしまい、亡くなってしまいました。

 

ハッキリ言う人で若い看護婦を患者の前で叱ったり、次期副婦長さんも仕事のできる感じの人でした。

 

深夜の見回りの時に懐中電灯を持った婦長さんが現れ、全員を見回り、そして隣の病室に移動していきました。

 

夢うつつで、「今日は婦長さんだ」と思ったのを覚えています。

 

翌日他の病室でも「亡くなった婦長さんが見回りに来た」と噂していました。

 

やっぱり夢じゃ無かったんだ。怖かったけど、心残りで出て来たのでしょうね。

 

10、女の子の誘い(患者 茨城県 33歳 はっち様)

 

小学生の時の話です。

 

体調不良や微熱が続き発疹が何日も引かず、原因が分からなかったため一度入院して点滴治療と検査をしましょうということになり隣の学区の病院に入院をしました。

 

今でこそリフォームして綺麗になっていますが、当時は古い病院で小児科は全て個室。

 

そこに一人で寝泊りする訳で少し気持ち悪いなぁと思った事を覚えています。

 

結局原因は不明だったものの、症状は消えたので2週間程度で退院することになりました。

 

私が怖い思いをしたのはその退院前夜の事です。

 

夜寝ていると夢を見ました。普段登校している道ではない道を、私が1人でランドセルを背負って歩いている夢です。

 

自分の通学路ではないものの、夢の中の周りの景色には見覚えがありました。

 

今、入院している病院からほど近い場所で実際にある場所です。

 

少し歩いていると、どこからか猫が歩いてきました。

 

私は猫と遊ぼうと追いかけましたが止まっている車の下に隠れてしまいました。

 

しゃがんで車の下を覗いていると、『ねぇ』と女の子の声がしました。

 

自分より少し大きく見えた女の子は、その学区の制服を着ていました。

 

『ねぇ、どこから来たの?何年生?』と聞かれて、どう返したかは覚えてないのですが次に言われた言葉は『ねぇ…もう帰るの?』。

 

何か凄く威圧的というのでしょうか、先程まで和やかな雰囲気だった女の子が怖く感じて夢の外の自分が『これヤバいやつだ…早く起きて、起きて!』と叫んでいました。

 

幸いすぐに目は覚めたのですが、金縛りなのか恐怖のせいか体が固まって動きません。

 

声は出たので『あぁ…あー…あぁあー』と声を出していると看護師さんが入ってきて『おはようー!もうすぐ朝ごはんだから検温しててね。』と声をかけてくれました。

 

その時にはすでに普通に動けました。

 

退院の手続きをするためにやってきた母にその話をすると『古い病院だからねぇ?何かあるかもねぇ。引き止められる前に目が覚めて良かったね!』と言いました。

 

あぁ、あの時目が覚めなかったら引き止められたのかな…と、ぼんやり思いました。

 

以上が私の体験した話です。

 

その数年後、また同じ病院の内科に入院しましたがその時は特になにもありませんでした。

 

忘れられない体験です。

 

注意

※記事ご紹介している体験談を無断転載、無断引用したりする行為は禁止してます。

 

こんなに病院で心霊体験されている人は少ないようで多いことを分かって頂けたかと思います。

 

誰もが幽霊が見えるとは限らないため見えない人は信じられないところは仕方がないですが、結論から言って実在しているんですよね。

 

病院で現れる幽霊は亡くなる前に死にたくない思いが他の人より非常に強く成仏することが出来なくて低級霊になってしまった場合もあります。

 

斉藤多美子
あなたも病院で恐怖体験をするかもしれません♪

最後に

 

実際に病院で心霊体験談を10選お伝えしましたが、いかがでしたでしょうか?

 

幽霊の姿が見えない人には未知の世界でもありますが、実際に見えている人は恐怖を感じながら過ごしているので、あまり幽霊のことを考えないように努力してます。

 

もしも、あなたが霊が見えたとしたら、ここでご紹介した恐怖体験を出来るチャンスがあるかもしれません。

 

斉藤多美子
他にも恐怖体験談もご紹介しているので合わせて読んでみてくださいね。

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