7、女性の謎の呼びかけ(学生 大阪府 当時17歳 まさし様)

 

高校生のときに大学に行くことがあり、そこで経験した話になります。

 

山が近く市内よりか田舎にある学校になります。その日は晴れていました。

 

9月でしたが、日差しが物凄く強い日だったことを今でも覚えています。

 

自分の高校が終わってからの夕方16時ごろに大学に行きました。

 

大学の校舎がとても広く迷子になるほどでした。

 

そして、18時ごろになり家に帰宅することになりました。

 

しかし、私はトイレに行きたくなりましたので、大学のトイレを借りることにしました。

 

校舎の3階にトイレがあることを聞いて急いで駆け上がりました。

 

普段は霊感など全くない自分でしたが、階段を上がるにつれ寒気がしてきました。

 

慣れない校舎ということもあり少し緊張していると感じていました。

 

しかし、気がつくと体中に鳥肌が立っていました。

 

自分でも驚くほど寒気がしていました。そんな状況でしたがトイレが漏れそうということもあり、トイレに入りました。

 

すると誰もいないはずのトイレのドアが開いたり閉まったりしていました。

 

初めは風の影響だと思いトイレをしました。

 

小便ということもありすぐに立ち去ろと思ったその瞬間窓の方を見ると窓が水で濡れていました。

 

外は晴れているのに関わらず、窓だけが濡れている状態です。

 

非常に寒気と恐怖を感じましたので手を洗うことなくすぐに出ようと思いました。

 

そして、ドアの部を触るとここも濡れておりました。

 

握った手を離そうとすると女性の声で「久しぶりね」と聞こえました。

 

あまりにも怖く振り返ることはできませんでした。

 

その後、友人にその話をするとそのトイレは幽霊トイレで有名な場所でした。

 

8、音がする行方(学生 兵庫県神戸市 21歳 高崎様)

 

1年ほど前に働いていた、学童保育での話です。

 

その学童は通っていた小学校の敷地内に建っていて、今現在小学校は取り壊されてしまいましたが、学童だけは当時のまま残っていました。

 

面接してすぐ採用になり、2年ほど楽しく働いていました。

 

最初の異変は一人で学童内の掃除をしている時でした。

 

あんなに賑やかだった建物内も、みんなが帰ってしまうと、シン……と静かです。

 

さっさと戸締りをして帰ろうと思っていた時でした。

 

窓の外から壁に小石をぶつけるような音が聞こえます。

 

とてもびっくりしましたが、外はまだ明るく外部の子が外で遊んでるのかなと気にしませんでした。

 

しかし小石がぶつかるような音は止みません。

 

むしろどんどん大きくなっている気さえします。

 

流石に注意しようと外に出て音の聞こえた方へ行きましたが、誰もいません。

 

周囲を見渡し人影を探しましたが、人の気配はまったくありませんでした。

 

怖くなり急いで部屋に戻り、慌てながら帰り支度をしていると、コン………コン………コン………またあの音が聞こえます。

 

気にしないフリを支度を続けているといきなりドンッッッという壁を思い切り叩く音が聞こえました。

 

パニックになりながら震える手でなんとか鍵を閉めて、その日は帰りました。

 

次の日みんなをすこし怖がらせようと思い昨日の話をしました。

 

低学年の女の子達はキャーキャー怖がってくれました。

 

するとその中の女の子が「音がした場所を見に行こうよ!」と言い出しました。

 

音が聞こえた場所は学童の裏手の部分の壁です。

 

みんなで壁を確認すると、なんの跡もありません。

 

内心ホッとしましたが屈んで壁を見ていた女の子が「なんかあるよ」というので、屈んで壁の下、水切りの部分を確認すると、小さな子供の手の平サイズの泥の跡がくっきりついていました。

 

なんだろうね?と誤魔化すように笑った私の顔は、かなり引き攣っていたと思います。

 

そんな事も忘れてしまった頃、朝1人で学童を開けている準備をしている時です。

 

学童の隅に置いてあるキッチンセットのおもちゃが勝手に鳴り始めました。

 

フライパンの焼けるジューッという音が静かな部屋に響きました。

 

私は急いで電源を切りました。

 

戸締りの時におもちゃの電源も確認したはずなのに、なんでという気持ちでいっぱいでした。

 

その後すぐに仕事を辞めてしまったので、真相はわかりません。

 

もしかしたらまだ遊んで欲しい誰かがあの学童で1人待っているかもしれません。

 

9、手をかけてのぞく女の姿(学生 千葉県 21歳 高崎様)

 

2016年4月頃、私が大学に入学したてで、大学と同じ敷地内にある学生寮での寮生活に慣れ始めた頃のお話です。

 

ここは私が入学する前から「自殺者がいる」「男子寮でハイヒールの音がする」「学舎B棟には女の霊が出る」など噂が絶えない場所でした。

 

私はサークルの新入生歓迎会で先輩方とだらだらしている時、「女子寮には新入生の部屋をノックする霊がいる」と聞かされました。

 

その時は「へぇー」くらいにしか思っていませんでしたが、それから2日ほど経ったある夜中のことです。

 

深夜二時頃、自分の部屋でボーッとテレビを見ていました。

 

すると、玄関から「コンコン」と誰かがノックする音が聞こえたのです。

 

私は先輩の話のことをすっかり忘れてて、はーい!とドアを開けました。

 

ですがそこには誰もいませんでした。

 

おかしいな、と思いながら辺りを見回していると、私の2つ隣の部屋の子も出てきて、「今ノックした?」と言ってきました。

 

それと同じくらいのタイミングで今度は3つ隣の部屋の子も出てきたのです。

 

そこで私は先輩から聞いた話を思い出し、2人に話しました。

 

すると3つ隣の部屋の子が面白がってケータイで動画を撮影しながら、私の隣の部屋の子の部屋をノックして呼び出しました。

 

隣の部屋の子が出てきて、私は「ノックされたりしなかった?」と聞くと何も無かったようです。

 

その時はそれで気のせいかと解散しましたが、そのまま夜が明け、一限に行こうと部屋を出ると3つ隣の部屋の子が青ざめた顔で私のところにやってきました。

 

「どうしたの?」と聞くと、夜中に面白がって撮っていた動画を見せてきました。

 

何の変哲もない、昨晩の私たちの話し声とその光景が写っているだけでしたが、私は隣の部屋のドア横にあるガスメーターの中に違和感を覚えました。

 

3つ隣の部屋の子が私の隣の部屋の子を呼び出し、その子が出てきた瞬間にガスメーターのガラスの向こうに、手をかけて顔をぬっと出す女が映っていたのです。

 

見間違えかと思い、何度見返しても顔も手も真っ白で髪の毛を振り乱し、鬼の形相をした女がこちらを睨んでいるのです。

 

それから3つ隣の部屋の子は、その日を境に授業に来なくなり、祟られたのか病んでしまったのか大学を辞めてしまいました。

 

私はその女の顔が頭から離れず、お祓いに行き、特に何事もなく過ごしています。

 

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