10、見えないお客様(現場監督 沖縄県 20歳 玲奈様)
私は沖縄県内のバーでバイトしています。
そのお店は、キッチン以外なら店内のどこにいても入り口とトイレは見えるような造りになっていて、お客さんが入ってきたときはお店の女の子全員で「いらっしゃいませ」と声かけをします。
その日は、私が一番ドアに近い席で接客していました。
入り口のドアの音が鳴って、私はドアを見ました。
すると、誰もいなかったので、店内を見たお客さんが入るのをやめて帰ったのかな、と思い、特別気にはしませんでした。
数分経って、また音が鳴ったのでドアを見ると、次は男性が一人で立っていました。
赤いシャツが、とても目立つ人でした。私が、「いらっしゃいませ」と声をかけると、私がついていたお客さんが、「誰に言ったの?」と聞いてきたので、再びドアに目をやると、その男性が奥のバーカウンターを無言で見つめていました。
なので、「奥の席どうぞ」とだけ言って、自分がついていたお客さんとの会話に戻りました。
そして、他の女の子に案内を任せつつ、ここに来るお客さんらしからぬ元気のなさが少し気になったので、自分のお客さんを接客しながらもちらちら気にして見ていました。
お店も忙しかったせいか、女の子は誰もついていません。
私も自分のお客さんを放置できないので、申し訳ないとは思いながらも放置していました。
しばらくすると、その赤いシャツのお客さんがトイレに行くのが見えました。
そのあとすぐに他のお客さんがトイレに行ったので、「今入ってるから、もうちょい待ってね、ごめんね」と言って待ってもらいました。
でも、いくら待っても出てこなかったので、お客さんに「トイレ長くない?」と言われ、私が確認することにしました。
「お客さん、大丈夫ですか?」と声を掛けました。
返事はなかったです。
次は、ノックしながら、「入ってますか?大丈夫ですか?」と声を掛けましたが、やはり返事はありません。
私は、意を決してドアノブを回しました。すると、ガチャッと開きました。
倒れたり吐いていることを覚悟して恐る恐る中を見てみると、誰もいませんでした。
拍子抜けしました。
もうすでに出てたのか、と思い店内を見回しましたが、どこにもいません。
一度入ったお客さんは会計しないと出られないので、レジにいた人に「赤いシャツのお客さんは?」と聞いたら、「来てないよ?どこ?」と言われました。
他の女の子にも聞きましたが、みんな口をそろえて「見ていない、そんな人は来ていない」というのです。
赤いシャツなんてそうそういませんし、何度も姿を確認しています。
見間違いではありません。
ただ、何かあったというわけでもありません。
一体あれは、何だったのでしょうか。
注意
※記事ご紹介している体験談を無断転載、無断引用したりする行為は禁止してます。
職場では前に働いていた人が事故で、亡くなったりしており土地に問題があったりする事もありますが、あなたも見える日が来るかもしれません。
最後に
職場で体験した本当にあった怖い話をランキング10選でご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
働いている会社に限らずに幽霊は、どこにでも出るので霊感がある人には恐怖しか感じない事が多いですね。
もしかすると、あなたも見えないオバケがいつの間にか目撃する時が来るかもしれません。