7、髪の長い女の人(事務員 広島県 24歳 カナリオ様)
当時、私は22歳でした。
当時お付き合いしていた彼と夜釣りをしていました。
その日は曇り空で、湿気が凄かったのを覚えています。
「釣れんね?」と話しながら、ふと山の方に目を移した時に青い光が水面に反射して「え?UFO?!」と。
その後もいくつもの小さな光が一列に移動していて、彼が「高いところに行ったら正体わかるんじゃね?!」と言い出したので、広島市西区にある鈴が峰公園へ車で行きました。
その公園は高台にある公園で、夜景スポットでも有名な場所なので、よくカップルが訪れる場所です。
車を走らせて公園に着き、車から降りず2人でUFOが見えないか探していました。
その時に私はふと思ったんです。
『ここの公園って幽霊が出るって聞いたことが、、、』1人でそう思っていた瞬間体がゾワッ。
鳥肌が止まらなく、やけに後ろが気になるなと思いました。
私は霊感もなく見たことも体験すら、鳥肌が立つなんてことも過去に起こったことがなかったんです。
「見たくないけど、、でもやっぱり気になるし、、」と思ってパッと一瞬後ろを振り返ったら、誰かが走って行ったような、、、
しかもその容姿は高身長で白い服を着た髪の長い女性。
見間違いにしては、なんで容姿がはっきり分かるんだろう、しかも街灯1つもないのにと思い、急に震えが止まらなくなり混乱した私は彼に「帰ろ!早く車出して!」と言い、びっくりした彼は車を走らせ、近くのコンビニで車を停めてくれました。
「何急に?どしたん?」と少し機嫌悪そうな彼に事情を話し謝りました。
「ほんまにごめん、でもほんまに怖かった」そう伝えた私に彼は「冷静でおって欲しかったわ」と。
理解できず私は「え?どういうこと?」と彼に尋ねると、「俺公園ついたときから知っとったんよ、バックミラー見たらずっと女の人がこっち見て笑いよった。
白い服を着た髪の長い女の人」そう言われたとき、やっぱり見間違いじゃないんだと確信して、それ以降その公園が怖く行けなくなりました。
8、赤い鎧を着た武士(保育士 北海道 42歳 らん様)
20歳ごろの夏の夜、中学校時代の同級生の女の子と一緒に夜のドライブをした時のことです。
目的地を決めていなかったので、二人の知ってる場所を思い出し大谷観音を見に行こうということになりました。
大谷観音は、奈良の大仏ぐらいあると思います。
大谷石でできていて、夜はライトアップもされていなかったのですが、真っ暗の空に白い像が浮き出ていて車の中でも不気味に感じてしまいました。
なんだか怖くなってすぐに車をUターンさせて大谷観音が見える駐車場を後にしました。
逃げるように暗い道のりを帰っていくと、急に赤いランプがついた車が目の前に現れました。
パトカーでした。
急いでいた私たちは、一時停止をする信号を見逃してしまったようで減点されてしまった。
20歳の私たちにとって、不安になる出来事でした。
そして友だちを家に送り自宅に帰りました。
とても疲れたわたしは、お風呂にも入らず布団に直行しました。
その夜、生まれて初めて金縛りにあいました。
見たこともない赤い鎧を着た武士が自分の身体の上にいるのです。
今でもその光景が焼きついています。
何か訴えているようで、私は怖くて「早くいなくなってください」と何度も心の中で祈りました。
とてもとても、その時間が長く感じ部屋の暗さもはっきり覚えています。
でも、その鎧の物体はとくに何をしてくるわけでもありませんでした。
只々、初めての金縛りに恐怖でした。
いつの間にか朝になっていて眠っていたことに気づき、どっと疲れました。