9、不思議な道(パート 山梨県 33歳 あざみ様)

 

社員旅行で、長野県に一泊の予定で出かけました。

 

社員旅行といっても小さな会社のことで、経営者夫婦と従業員三人だけのほぼ家族旅行のような感じです。

 

善光寺は有名なお寺ですから、長野県に行ったら自然におとづれる場所になるくらいですよね。

 

夏の炎天下のなか、6人乗りのバンを駐車場に泊めて、善光寺の参道の土産物店を冷やかしながら、境内に入りました。

 

「なんだか冷んやりするわね」

「緑が多いせいだろ」

 

社長夫婦の会話に耳を貸しながら、私もなんだかゾクッとするような気配を感じましたが、気にするほどでもなく、会話には加わりませんでした。

 

広い境内を散策しつつ本殿にお参りを済ませました。

 

すると、社長夫婦がいません。

 

いままで、5人でゾロゾロ歩いていたのに、あたりを探しましたが、合流出来ないのです。若い藤崎君に駐車場を見に行ってもらいましたが、戻っていないし、土産物屋に雑談しながら相談すると、意外な話しを耳にしました。

 

「胎内巡りに行ったんじゃないか?」

 

なんでも、境内の中に、胎内巡りのスポットがあるから、そこに行ったかも知れないと教えて頂きました。

 

もう、探すところもないし、それならと三人で行ってみることにしました。

 

列に並び、順番に暗がりに屈んで入ります。

 

涼しいと言うより寒い感じで、両側には仏像が並んでいます。

 

足元は石が突き出していて、起伏もありなんとも足場が悪い。

 

案内してくれているのは僧侶で、仏像一体一体に経を唱えては頭を下げています。

 

面白い話しをする事もなく、延々と暗い洞窟の中を歩きます。

 

「いつまでやるのかなあ」

 

藤崎君の退屈な声に頭を上げれば、私たち三人以外、誰もいません。

 

さっきまで案内してくれた僧侶もいません。

 

ただ、向こうのほうから、人のざわめきがします。

 

自然とそちらに向かうと、出口でした。

 

しかも、暗くてなっています。

 

「あんたたち、どこにいたの?」

 

社長夫婦が出口で待っていました。

 

私たちは、出て来た穴を振り返りましたが、今までいたゴツゴツした剥き出しの岩肌ではなく、観光客向けの案内板も、ある場所でした。

 

とりあえず、約束の旅館に2時間遅れて到着して、翌朝そそくさと長野を後にしました。

 

いくら話しても、別の場所に行っていたようです。

 

社長夫婦は、明るい提灯が灯った土産物屋が立ち並ぶ場所を通り、やがて表に出たと言い、私たちは真っ暗な穴を手探りで進んだと言い、どちらも、胎内巡りにはないルートでした。

 

10、見えないイタズラ(会社員 大阪府 30歳 明夫様)

 

4年ほど前沖縄へ親子3人で旅行へ行った時の話です。

 

空港に到着後、ホテルまで送迎してくれたスタッフさんに、どこがおすすめかと尋ねると斎場御嶽はどうですかと言ってくれたので、皆でそこに行くことにしました。

 

南城市は那覇市や中部など一般的に観光客が多数訪れるエリアと比べると静かで、昔ながらの沖縄の空気みたいなのが流れているのですが、時折荘厳な、しかし張り詰めたような独特の空気を感じました。

 

入場後、とにかく外部の場所とは全く違う雰囲気に圧倒されました。

 

異次元の空間に入り込んでしまったかのような、本当に凄まじい気を感じたのです。

 

石を持って帰ったり、大声を出したりと言ったルールやマナー違反の行為は慎むようにとの注意がありました。

 

もちろん我々は、マナーを守り、失礼のないように参拝したつもりだったのですが・・・。

 

御嶽を出た後近くの土産屋に寄り、少し買い物を楽しんでいました。

 

その間父に車を回してきてもらい、店の前まで来るように頼んでいました。

 

しかし、時間が経っても来ないの、連絡したらエンジンがかからないとのこと。

 

フットブレーキを踏みながら、エンジンボタンを押すという簡単なものですが、何度やってもうまくいきません。

 

ホテルで借りているレンタカーだったのでホテルに連絡を入れたのですが、言われたとおりにやっても同じ。

 

初めは明るかったのですが、気付いたら辺りは真っ暗でしかも大勢いた観光客(の車)もほとんどありません。

 

街灯もない駐車場だったので、本当に何かが出てくるのではないかという恐怖感と、エンジンがかからない原因が分からない焦燥感で家族みんながパニック状態でした。

 

どれほどの時間が経ったか分かりませんが、やっとのことでかかり急いでその場を離れました。

 

次の日、ホテルのスタッフさんに起こったことを話したのですが、何ででしょうねと言われただけでした。

 

沖縄の、特にパワースポットではそうしたことはよくある話なのでしょうか。

 

それとも、何者かから我々へのメッセージだったのでしょうか。

 

未だに不思議でたまらない、旅の出来事です。

 

注意

※記事ご紹介している体験談を無断転載、無断引用したりする行為は禁止してます。

 

実際に旅行している最中に怪奇現象に巻き込まれてしまう人も少なくはないのと、もしかすると読んでいる、あなたも心霊体験をするかもしれません。

 

斉藤多美子
旅行先で本当に体験した怖い話をランキング10選ほどお伝えしましたが、実は紹介が出来なかった恐怖メッセージもあります♪

最後に

 

実際に体験してしまった旅行の怖い話の人気ランキング10選をお伝えいたしましたが、いかがでしたでしょうか?

 

場所は関係なしに霊感がある方は、どうしても嫌でも心霊体験をしてしまうデメリットがあるのは、事実であって普段から見えない振りをして生活していることが多いです。

 

普通に買い物などで外出していても、あなたは、姿が見えないだけでオバケとはすれ違っていることが多くいつも通りにしていれば何の大きな問題はありません。

 

斉藤多美子
旅行している時に本当に体験した怖い話をランキング10選ほどお伝えしましたが、今度はあなたが心霊経験をするかもしれませんよ♪

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